布ナプキンの洗濯に
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/kenko/070902/knk070902001.htm
広がる布ナプキン 「肌にやさしい」女性の関心高まる
オーガニックコットンの布ナプキンを製造販売するメイド・イン・アースの直営店「ホーム・ルーム」=東京都世田谷区
洗って繰り返し使える布製のナプキンの利用者が、インターネットや通信販売、口コミを通じて少しずつ広がっている。「肌にやさしい」「洗うことで、自分の体を見直すきっかけになった」という声があり、これまでの生理用品では、満足できない女性たちの関心が高まっているようだ。(村島有紀)
布ナプキンが国内で販売され始めたのは10年ほど前から。大きく分けて、ハンドタオル状のものを折り畳んだものと、スナップ(羽)が付いてずれにくくしたもの、防水シートが入ったものと入っていないものがあり、デザインも多様だ。
オーガニックコットン(有機栽培綿)の専門店「メイド・イン・アース」(東京都世田谷区)の楽天市場のホームページ。レビュー(使用者感想)には、「すれて痛い」という否定的な意見も中にはあるが、「以前から悩んでいたかゆみがなくなった」「思ったより手入れが楽」など肯定的な意見が並ぶ。7年前に販売を始めて以降、年々売り上げを伸ばし、今では年間2万枚を販売しているという。スタッフの一人は「よりよい生理用品を求める好奇心旺盛の人が、インターネットで見つけ、広がっているようです」と話す。
女性用下着などの通信販売会社「フェリシモ」(本社・神戸市)はスナップ付き、防水シート入りの布ナプキンを2年前から販売。現在までに40万枚が売れるヒット商品になった。開発責任者の福田明子さんは、「下着感覚で、買いそろえる楽しみもある。捨てるのではなく洗うことで『自分の体を見直すきっかけになった』という感想もいただきます」と話す。
使用したナプキンを捨てずに持ち帰り、洗濯して干すという手間があるにもかかわらず、使用者が増える背景には「ゴミを出さない」という環境面でのメリットのほか、従来の使い捨てナプキンに対する不満がある。
使い捨てナプキンの構造は、高吸収ポリマーを使った吸収体の下に防漏材、表面には、不織布かフィルムが張られている。
平成16年に、花王生活文化研究所と文化女子大学が行った共同研究によると、生理時のショーツ内の湿度は、経血量が多い日の不織布で90.44%、フィルムでも88.65%に上る。また、20代の女性177人に生理時に感じる不快な症状を聞いたところ、「ムレ」が64.9%、「かゆみ」45.6%と多かった。研究に当たった田村照子教授は「ナプキンが進化してきたとはいえ、不快な症状をがまんしている女性が予想以上に多い」と指摘する。
花王によると、同年、フィルムと比べて湿度を3%以上軽減し、肌との接触面を少なくする高付加価値ナプキンの販売を開始したところ、市場品の2倍の価格がするにもかかわらず、推計700万人が使用した。開発担当者の原岡理映さんは「これまでのナプキンは、漏れ防止の機能が中心で、使用時の快適性まではいたっていなかった。不快なものとあきらめていた生理の期間を、いかに快適に過ごすかに関心を持つ人が増えてきたようです」と話している。
つけ置き洗いで
血液汚れはどのように落とすとよいのだろうか。文化女子大学の小沢節子教授(被服管理学研究室長)は「40度くらいのお湯に酵素入り洗剤を入れて、一晩つけ込むときれいになる。殺菌が気になる場合は、漂白剤が入った室内干し用の洗剤で洗濯するといいでしょう」とアドバイスする。
また、環境負荷の少ないせっけんとアルカリ剤の普及を行っている「石けん百貨」を運営する「生活の科学社」(本社・大阪市)は、重曹などを配合したセスキ炭酸ソーダにつけ置きした後での洗濯を勧めている。
(2007/09/02 09:35)
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