世界初「重曹モード」搭載の食器洗い乾燥機。環境にやさしく、コストも削減
世界初「重曹モード」搭載の食器洗い乾燥機。環境にやさしく、コストも削減
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重曹生活のススメ
新築やリフォーム等でシステムキッチンを導入する際にビルトインタイプの食器洗い乾燥機を採用する家庭が増え、今やシステムキッチンにおける食器洗い乾燥機の装着率は2軒に1軒に迫る勢いだという。そうしたなか、リンナイから専用洗剤を使わずに重曹で洗える『重曹モード』を搭載したビルトインタイプの食器洗い乾燥機が発売された。
重曹洗浄モード搭載モデルは2機種。スタンダードモデル「RKW-402G」は、ステンレスフェイスとピアノブラックフェイスの2色(実勢価格14万8000円前後)。ハイグレードモデル「RKW-402L」(実勢価格17万5000円前後)には、運転状況が一目でわかる「行程表示ランプ」と、ドアを勢いよく押してもゆっくりと閉まる「ブルモーションレール」を搭載(画像クリックで拡大)
重曹は「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれる、弱アルカリ性の天然ミネラル素材。ふくらし粉としてケーキ作りに使ったり、胃酸を中和させる医薬品としても使われたりなど、口に入っても安心なうえ、酸性物質である“食器汚れ”を中和して水・二酸化炭素・ナトリウムという3つの自然成分に分解して流すため、環境にもやさしいのが特徴だ。
リンナイが「食洗機を選ぶときに気にすること」についてアンケートをとったところ、使える洗剤の種類を気にしている人が多いことが判明。「これは、専用洗剤の安全性や値段の高さが問題点となっているようです。そこで、食器洗いや掃除に重曹を使っている人が増えていることにも注目し、重曹での洗浄に適した洗浄温度、洗浄時間、すすぎ回数の『重曹洗浄モード』を開発しました」(リンナイ開発担当者)。従来の食洗機でも、専用洗剤を使わずに重曹で食器洗いができないわけではなかったが、重曹洗浄に最適化したモードを搭載したのは世界初だ。
コスト削減効果も、メリットの一つ。専用洗剤には汚れ落ちをよくするための酵素が含まれているが、この酵素を活性化させるためには60度以上の高温でなくてはならない。そのため、通常の食洗機は、60~65度の高温で洗浄するのが一般的だ。しかし、重曹洗浄時には高温にする必要がなく、今回の「重曹洗浄モード」では、30度の低温で洗浄を行う。水温を上げる光熱費が抑えられるのに加え、重曹は専用洗剤に比べて価格が安い。重曹洗浄モードを使った場合、手洗いに比べて年間で約2万950円もランニングコストが抑えられるという。従来の食洗機と比べても、4600円お得になる計算だ。
また、重曹はアルカリ性のため、洗浄後の排水は環境に無害な成分に分解されるだけなく、酸性雨によって酸性に傾いた土壌や水の緩和や土壌の堆肥化などの環境浄化にも役立つ。低温洗浄で済むため、年間約111kgの二酸化炭素削減につながる。これはアカシアの木を約8本分植えたのと同じ二酸化炭素の削減効果だ。
専用洗剤は特有のニオイが気になる人も多いというが、重曹にはそれがない。さらに、重曹そのものに脱臭効果もあり、「洗い上がりが無臭ですっきり」するという。万が一、すすぎ残しがあった場合でも、重曹なら口に入れても安全なため、赤ちゃんのいる家庭でも安心だ。
水圧で伸びる2段式ノズルを採用して、上部からもシャワーを拡散する「タワーウォッシャー」。隅々まで水流が届くため、上カゴの食器の汚れもムラなく洗い流す(画像クリックで拡大)
重曹モードで洗浄&乾燥が終わった状態。6人分40点の食器が専用洗剤使用時と遜色なくきれいになっている。すすぎの行程を1回増やしているため、標準使用水量が約14Lと専用洗剤洗浄モードに比べ2L多いが、洗浄温度が低くてすむのでランニングコストは抑えられる(画像クリックで拡大)
今回の重曹洗浄モードについて、重曹をはじめとする自然物質を使ったエコな暮らしを提案する「クリーン・プラネット・プロジェクト」代表の岩尾明子さんは、「重曹の成分は、海の中に大量に含まれている物質です。だから、重曹を使うということは、食器洗い乾燥機の中に海を呼び込むということ。汚れを自然成分に分解するだけでなく、流した排水によって、排水溝もきれいにしてくれることも知ってほしいですね。油の多い汚れの場合は、食器に重曹をふりかけ、水で落とさずにそのまま食器洗い乾燥機に入れるといいですよ」と語る。また、「重曹は、純度の高い順に薬用・食用・工業用がありますが、これまで薬用の重曹しか市場に出回っていませんでした。ここ数年、自然素材の重曹のよさが広まり、食用レベルの重曹が手に入りやすくなって、手軽に活用できる時代になってきました」とも。
専用洗剤を使う場合でも、大量のスチームが汚れを浮かせて洗う「除菌スチーム洗浄」により、汚れに潜む細菌ごと浮かせて洗い流せるほか、33度まで温度を下げて排気する「ソフト排気」、楽な姿勢で操作できる「上面操作パネル」など、洗浄力や使いやすさを高めたつくりになっている。
運転コースは、「標準」「スピーディー」「強力(高温)」「サイレント」「低温」「予洗い」「乾燥」の全7コース。「予洗い」と「乾燥」を除くコースで重曹洗浄モードと専用洗剤洗浄モードを選択できる。
軽くて小さなプラスチック食器が洗浄中に水圧で動かないようにと考案された「ふた付き小物収納かご」。幼児用の小さな食器のほか、哺乳瓶の吸い口、保存容器のふたなどの洗浄に使えて便利。洗いもすすぎも約50度以下の低温で洗うことで、耐熱60度のプラスチック容器も安心して洗える「低温洗浄コース」もある(重曹洗浄モードではすすぎは50度以上になる)(画像クリックで拡大)
文/神原 恭子<Asty&Sally>
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